アイカツ?アイドルが斧で木を切るアニメでしょ?w

初めましての方は初めまして。

そうじゃない方も初めまして。

mkmk(まきまき)と言います。


以前何回かトークさせていただいた静大情報LT(@shizuniLT)さんがアドベントカレンダー(https://adventar.org/calendars/3395)なるものをやっていたので、久しぶりに語りたくなっての参加です。


この先で空いてる日付に取ると投稿し忘れそうだったので、12/8分として寄稿させてください。


ところでみなさん、『アイカツ!』という女児向けアニメをご存知だろうか。



見たことないけど知ってはいる、名前ぐらいは、という方も多いだろう。


あるいは少し知識のあるアニメ好きな方々なら、もしかしたらこう答えるかもしれない。


アイカツ?アイドルが斧で木を切るアニメでしょ?w」



わかる。私も最初はそうだった。



アイカツ!というアニメは、いわゆる「女児向け」でありながら、上記のようなシーンが確かに存在し、その絵面の強さ・衝撃から、そこだけがギャグ的シーンとして切り取られることもある。これだけ見たら、確かにギャグアニメと思われてもおかしくない。



だが、このシーンは明確な理由があって行われ、かつ後の主人公の人生を変える大きな大きなきっかけなのである。



そもそもなぜアイドルである主人公「星宮いちご」が、斧で木を切っているのかを説明しておきたい。


このシーンは第12話「we wish a merry Christmas」に登場する。

この回では、主人公の星宮いちごクリスマスパーティーの実行委員になり、みんなに指示を出しながらみんなでパーティーの準備をする。

楽しげに準備が進む中、1人寂しそうな同級生を見つけたいちごは彼女に声をかける。話を聞くと、彼女は毎年、アメリカで両親とクリスマスを過ごしており、大きなモミの木のクリスマスツリーを家族で見たのが思い出らしい。彼女はアイドルになるため1人で帰国し、全寮制のアイドル学校であるこのスターライト学園に入学した。今年は両親が仕事でクリスマスに日本に来れず、会えないことを寂しがっていたのである。

そんな姿を見たいちごは彼女のために、彼女の思い出のような大きなモミの木のクリスマスツリーを用意しようと決意する。そして、友達と一緒に雪山を登って、自ら斧で木を切るのである。


たった1人の同級生に笑顔になってもらう、ただそれだけのために、ここまでのことをやってのけてしまう。しかも、有り体に言えば「モブキャラ」の同級生にである。(彼女はそれ以降セリフがあるわけでもなく、背景に描かれることはあっても歌うシーンなどはない)

その素直さとひたむきさが、多くの『アイカツおじさん』『アイカツおばさん』を生み出した由縁の1つだと思う。


・・・一見ギャグでしかないこのシーンが本当に重要な一コマであったことがわかるのは、76話以降なのだが。


ちなみに主人公のいちごが崖を登るシーンも有名なのだが、こちらもきちんとした理由がある。気になる方はぜひ第9話をご覧いただきたい。


話は変わるが、もう一つアイカツ!についてどうしても書いておきたいことがある。


それは「楽曲」だ。


これはもう盛大なネタバレなのであまり多くは書かないが、アイカツ!の楽曲は「明るいのに泣ける」ものが多い。

そもそも楽曲として「女児向けアニメ」に首を傾げたくなるようなクオリティの高さなのだが、アニメを見ていると(特にOP・EDの)歌詞がとにかく泣けるのである。


歌詞が泣けるものはネタバレになるのでここでは控えるとして、明らかに女児向けとは思えない楽曲の一部を紹介したい。


・Move on now!

1話で主人公がアイドルになるきっかけになる曲。Cメロのコードとメロが確実に女児向けではない。

・Trap of Love

大人とも子どもともつかない中学生という年齢を絶妙に表現した、人気の高い楽曲。この歌詞は多くのアイカツ!おじさんを生み出しただろう。

・硝子ドール

ハードロックとストリングスで楽曲がとにかくかっこいい楽曲。歌っているキャラクターのブランド「ロリゴシック」との相性も完璧。ギターソロがえげつない。

・Thriling Dream

どジャズ。ブラスバンド系のどジャズ。アニメ内の「ドラマ主題歌」の扱いなので1話分しか使われていないのが本当にもったいないぐらいオシャレなジャズ。


ちなみに、上記の曲はAmazon musicで聞けるのでプライム会員の方はぜひ聞いてほしい。

そしてもし楽曲がいいな、と思ってアイカツ!を見始める人がいたなら、

「アニメを見終わるまで、OP・EDはフルで聞くな」と言っておきたい。

「OP・EDが変わるまで」ではなく、「アニメを見終わるまで」だ。流石に長すぎるという人も、せめて「1年分見終わるまで」はフルで聞くのを我慢してみてほしい。

きっとその意味がわかる時が来ると思う。



本当は1年目ラストの話とかも書きたいのだが、ネタバレもネタバレなので、「いやその演出は泣く」「それはずるいよあおい姐さん」ぐらいにしておく。

詳しくはアニメ見た方へのお楽しみにということで。


ちなみに、私の推しは1話からずっと神崎美月さんです。


読んでくださった方、ありがとうございました。